分厚いデカ盛りソースカツ丼
『あどけない話』
智恵子は東京に空が無いといふ。
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間(あいだ)に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとうの空だといふ。
あどけない空の話である。
高村光太郎 「智恵子抄」より
この詩があまりに有名で、安達太良山とその空を一望出来るこのスポットが『ほんとの空』を見る場所になったそうだ。
記録的な暖冬で雪が少ない今シーズン、通常ならば四月頃から運行するロープウェイが三月のこの連休から特別運行しているらしい。ロープウェイを利用すれば、ほんとの空までは山頂駅から歩いて5分程だ。
山頂は更にそこから1時間半程のところにある。三年前に登った時と比べると今シーズンの雪の少なさは一目瞭然だが、風は時折体がもっていかれそうなほど強く、雪の量はなくとも雪山に変わりはない。
でも写真では伝わらない。
シュプールを横目にてくてく歩き、建て替え工事が決まったくろがね小屋へ。
前に来た時も建て替えの話しはあったけど、風情あるこの小屋に泊まれるのも今年が最後になるだろう。(営業は令和3年3月末まで)
翌日は登り返し、表登山口へと下る。奥岳登山口との分岐からはほぼノートレースでほとんど人が入っていないようだった。
お待ちかねの下山飯。
あまりにもデカ盛りなので、一度カツを器の蓋に出さないとご飯にありつけません…肉の厚みは3cmくらいとめちゃ分厚いですがとっても柔らかくジューシー。(今回はロースを注文したのでヒレより少し薄め)
大食い美人のTちゃんもさすがにこのデカ盛りは半分くらい残していましたが、私はほぼ完食。。
女性には少し?いや結構?多いですが、お持ち帰り用のタッパーがいただけますのでご安心下さい。
是非、安達太良山の下山後はこちらのソースカツ丼をご賞味あれ!
コメントを残す